2022年診療報酬改定に伴い院内迅速対応システム(RRS: Rapid response system)の導入を検討している施設も多いのではないでしょうか。
今回の記事は看護師さんや研修医向けの記事ではありません。
実際のRRS立ち上げの経験を共有します。
※完全版のスライドをnoteで販売しています。
※RRSチーム内での講義に使うスライドをお求めの方は是非。
※pptxファイルですので自由に編集して使って頂けます。
※また、実際に導入の際に使った資料(wordファイル)もダウンロードできるようにしています。
RRS: Rapid response system(院内迅速対応システム)の導入
立ち上げの流れはこんな感じかと思います。
- 院長等から「立ち上げなさい」とお達しがある。
- ICUやER医師、看護師が中心となりメンバーを集める(運営委員会の設立)。
- 運営委員会内でRRSに関して勉強会を行う。
- 運営規定を作成し病院に提出、活動を開始する。
ということで、順を追って「こういうことをやっておけばよかった」ということも含めお話しします。
運営委員会の設立
この時点で院内でのRRSの運用をRRT: Rapid response teamとするのか、MET: Medical emergency team とするのかある程度決めておいたほうが良いです。
RRTなら医師以外へ声かけが多めに必要です。

また、安全管理部門にも声をかけておきます。
運営委員会のみでデータ収集や、台帳等の保存は負担が大きいです。
また、RRSで得られた医療安全上の改善点をフィードバックするためにも安全管理部門も巻き込みましょう。
また、研修医をRRSの一員にしている施設もあるようです。
研修医に声をかけるのは色々決まった後でもいいかもしれません。
・METにするかRRTにするか考えておきましょう。
・安全管理部門にも声をかけておきましょう。
運営委員会でRRSに関する勉強会を開く
勉強会の内容としては
- RRSとは
- RRSの運用で期待される効果
- RRSの業務
- 他施設の要請基準を参考に自施設の要請基準の作成
あたりでしょうか。
実際に使った勉強会の資料をnoteにて公開しておきます。
運営規定を作成し病院に提出、活動を開始する。
運営委員会で運営規定案を練り提出します。
記載内容としては
- RRSの目的
- 運用指針
- 業務内容
- 起動基準
- 要請手順
- 要請後手順
- 対応終了後手順(台帳の保管方法等)
といったところでしょうか。
noteに実際に使用した運用規定をアップロードしておくので、叩き台としてご使用ください。
まとめ:安全管理部門には早めに声をかけておく
ということで、少しでもRRS立ち上げの参考になれば幸いです。
※くどいようですが完全版のスライドをnoteで販売しています。
※pptxファイルですので自由に編集して使って頂けます。
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